投稿日2016年3月31日 地域の人材育成と自治力を支える公民館活動の展開

メニュー

概要

目的

  • 地域住民が主体となり、その取組を行政が支える、公民館活動を展開することを通した、持続可能な地域づくりの展開。
  • 住民から選ばれた専門委員が主体となり、事業の企画や運営を行うことを通した「公民館をやる」という言葉に象徴される当事者意識を持った住民の育成。
  • 「住民に巻き込まれる能力」という言葉に象徴される公民館主事としての経験を通して、住民自治を支える団体自治を構成する自治体職員としての力量を養う。

実施概要

  • 地域住民から選ばれた公民館専門委員が主体となり、公民館事業の企画運営を担う経験を通して、地域に対するまなざし、住民同士が共同して取り組む組織運営の経験、事業の企画や運営に向けた学ぶ姿勢などを養い、当事者意識を持った住民を育成する。
  • 公民館主事として、専門委員をはじめとした地域住民が仕事のパートナーとなることを通して住民から学び、併せて事業を通して住民の当事者意識を引き出す取組みを通して本当の意味での市民協働の姿勢を持った自治体職員を育成する。
  • 公民館活動に関わる地域住民や、住民活動を支える公民館主事にとっての学びの場を用意することで、それぞれの力量形成を図る。
  • 具体的に地域の課題に向き合い、取組成果を他地区に水平展開する。

期待効果

実施内容とポイント

全体を通じたポイント・考え方

  • 地域住民にとっては、専門委員会に参加すること自体が、地域課題に向き合い、組織的に行動する学びの場であり、したがって専門委員会活動の充実が最も重要なポイントである。
  • 公民館主事にとっては専門委員に選ばれた地域住民と協働した活動が、市民協働の姿勢を学ぶ基本となるOJTである。
  • これら日常活動を基本としながら、専門委員は、地区公民館独自、あるいは複数地区ごとに分かれたブロック別、さらに自治体の公民館関係者全体が集う研修の機会を通して、取組や意識の深化を図る。
  • 公民館主事については、主事同士が定期的に集う主事会や課題別のプロジェクトの取組を通して、ファシリテーターあるいはコーディネーターとしてのスキルを高める。

パーツ1専門委員による地区別の取組み

実施内容 各地区の歴史や特性を活かした、多彩な事業を展開する。

パーツ2合同研修会の実施

実施内容 複数の地区公民館の専門委員が集う合同研修会の実施。
ポイント・考え方 各地区の事業の内容やプロセスについての交流を行うことを通して、それぞれの地区公民館の事業の見直しを図る。

パーツ3定例主事会と研修

実施内容 月例の定例主事会を開催し、力量形成のための研修を実施。
ポイント・考え方 地域課題について、事業の組み立てプロセス、会議や取り組みのファシリテーション力の養成など、事業を進める上での必要な考え方や力量を形成する。

パーツ4チームプロジェクトの実施

実施内容 地域を取り巻く課題をテーマとし、チームに分かれた主事によるプロジェクトを実施。
ポイント・考え方 様々な地域の課題にアプローチする取組みと併せて、経験のある公民館主事が、若手の公民館主事に自身の経験を伝えていく機会として位置付ける。

パーツ5公民館大会

パーツ5-1 公民館大会の開催

実施内容 自治体の公民館関係者が一堂に集う公民館大会を開催し、ベストプラクティスの交流と水平展開を図る。
ポイント・考え方 今日的な課題についての問題提起と、課題解決に向けた知見を提供してくれる講師を招いた基調講演、テーマごとに参加型の分科会で構成する。

パーツ5-2 公民館大会の共有

実施内容 公民館大会の記録を作成し、参加者で共有することを通して、自治区での今後の取組みの参考として活用する。
ポイント・考え方 各地区公民館で地域課題に向き合う取組みが展開され、住民自治と市民協働による持続可能な地域づくりを進める体制が強化される。

実施主体・協働・推奨される自治体

実施主体

住民

地域住民から選ばれた専門委員

住民・行政参加度

マンパワー
住民・事業者主体
資金
住民・事業者3:行政主体3
総合
住民・事業者4:行政主体2

協働によりどのような相乗効果を期待できるか

地方自治の根幹である住民自治力の土台となる人材を養成し、地域や今日的な課題を解決するための事業構想を創発できる地域となる。

推奨自治体の自然・社会的要件等

自治体規模、自然・社会的条件は問わない。

参考事例

自治体名長野県飯田市
事例名飯田市公民館活動記録
参考URLhttps://www.city.iida.lg.jp/soshiki/40/

地域ごとに多彩な活動が展開されている。

関連モジュール