投稿日2016年3月30日 少年首長(町長・市長)・少年議会

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概要

目的

  1. 自分たちの代表を選び、政策を実現していく過程を通じて、若者が民主主義を体験・学習し、社会の構成システムを学ぶ
  2. 若者の視点による町政への提言や意見を、町が積極的に取り上げることを通じて、若者の町政への参加を促す
  3. 関係者すべてが町政に対する若者の意見を学び、若者たちが社会システムや民主主義を学ぶという相互共育の場とする

実施概要

  • 中高生の中から選挙によって選出された首長(市長・町長)・議員で構成された議会を中心に、中高生の視点でまちつくりを行うもの。
  • 首長(市長・町長)や議員は有権者となる自治体内の全中高生の意見を集約し、町への政策提言を行う。
  • この政策提言は単なる意見としての扱いではなく、別途所管課で予算化し施策が実施される。
  • 議会開催時には予算をともなう審議があるため各課長が出席する。

期待効果

その他、特徴的な効果

  1. 中高生の視点でまちづくりを考え実践することができる
  2. 住民と少年たちの信頼関係の構築
  3. よりよい地域を創ろうとする思いの大切さ、思いを実現するための企画・調整の難しさを体験し解決する力が身につけられる

実施内容とポイント

全体を通じたポイント・考え方

  • 中高生を地域の重要な一員として位置づける。
  • 単なる議会体験でなく、少年議会からの政策提言について予算審議することで責任をともなった実現が必要となる。
  • 若者が地域課題を見つけ自主性と行動力で問題を解決していく力を身につけることが地域を元気にしていく。

パーツ1中高生による少年首長(市長・町長)と少年議員の選挙

実施内容
  • 自治体内のすべての中高生を有権者とした少年首長、議員の選挙を行う。
  • 少年首長・少年議員は立候補に際してはマニフェストを掲げ、選挙によって選出される。
  • 中高生首長・議員より議会が運営される。
ポイント・考え方 庁内では企画等の部署が担当することになるが、教育委員会と各中学校・高校との十分な調整も必要になる。
立候補者の情報、マニフェストを自治体内の中高生にしっかり届けられる仕組みが必要。立ち会い選挙演説会なども開催する。

パーツ2政策提言

実施内容 少年首長・少年議員は他の中高生からの意見を反映させた政策提言をまとめる。
ポイント・考え方 先生や周りの大人の意見ではなく、中高生自身が地域の課題を見いだす。
政策提言をまとめるまでには、地域の問題や課題を把握し、さまざまな立場にある人が意見を言える場づくり、参画できる機会を確保し意見をまとめ調整していく。

パーツ3予算措置

実施内容 少年議会には独自の事業予算をつける。
ポイント・考え方 補助金や助成金など流動的なものではなく、あらかじめ独自の事業予算として計上しておくことがポイント。

パーツ4議会の開催

実施内容
  • 政策提言が出そろう議会、政策提言予算を議論する議会と、少なくとも年2回の議会を開催する。
  • 予算をともなう審議があるため各課長が出席する。
ポイント・考え方 地域の大人たちが傍聴できるようにする。

パーツ5小学生の頃から地域をより知る機会を

実施内容
  • 地域の良さや歴史を知り地域に誇りと愛着を持てる機会を授業の中に組み込む。
  • 授業では、地域の抱える問題が何かを知る機会もあわせてつくる。
ポイント・考え方 中高生になっていきなり地域課題の解決を求めるのではなく、小学生の頃から地域をよく知り、地域の大人と交流し、信頼し合える機会を学校としてもつくっておく。

実施主体・協働・推奨される自治体

実施主体

住民・行政参加度

マンパワー
住民・事業者4:行政主体2
資金
行政主導
総合
住民・事業者3:行政主体3

協働によりどのような相乗効果を期待できるか

  • 中高生の主体的なまちづくりへの参画が及ぼす地域住民への影響。
  • 大人になってからの政策への参画
  • 地域力の向上

参考事例

自治体名遊佐町
事例名少年町長・少年議会

高校を卒業後も主体的にまちづくりにかかわる若者が増えた
中高生が自分たちの発言や行動によって地域を変えていけることを実感した。
大人たちが中高生の政策提言に刺激され、大人へも影響を及ぼした。
実績として、音楽イベント「遊佐ROCK」開催、駅前商店街の空き店舗を活用した喫茶店開店、遊佐町のB級グルメづくり等がある。また、少年議会の要望により町が実現したものでは、通学路への防犯灯、カーブミラー設置、遊佐町デザインポスター作成等がある。

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