環境首都創造NGO全国ネットワークが提案する活動
■活動の概要
パリ協定を、日本の地域社会からの実現をめざす
1 気候変動を防止し持続可能で豊かな地域社会創りのための自治体政策活動評価チェックの実施とそれを活用した優秀事例の表彰と自治体オリンピック(仮称)の開催
2 気候変動を防止し持続可能で豊かな社会を創る「気候変動防止モデルマスタープラン」の作成への協力とモデル自治体の募集
※なお、環境省も世界の取り組みを受けて地方自治体の役割をこれまで以上に重要視している。自治体間及び住民、事業者、NGOとの戦略的なパートナーシップを促進する方向で動いている(地球温暖化対策実行計画(区域施策編)策定マニュアルに関する検討会の資料より)。
■活動の趣旨
「パリ協定」の発効を受けて、今世紀末の気温上昇を1.5℃未満に抑えることに率先的に取り組むとともに、持続可能な社会構築と生活の質の向上をめざす総合的なまちづくりモデルを、NGO、自治体、専門家が協働で構築し、日本社会に提案、具体化するもの。
■活動内容案
1 自治体政策活動評価、優秀事例の表彰と自治体オリンピック(仮称)
気候変動防止の政策と活動に関する情報の交流と切磋琢磨を促すために、持続可能な社会創りをめざした気候変動防止に関する多角的な政策活動評価票(仮称)をNGOネットワークで作成。各地の市区町村に政策評価の参加を求める。「環境首都コンテスト」と異なるのは、NGOネットが採点してランキングを出すものではないこと。そして政策と活動の分野の幅は広くとるが気候変動防止を中心にしたものであること。
自治体が行なった政策評価票の回答チェックをNGOネットワークに提出してもらい、それを用いて気候変動防止政策、活動の優秀事例を収集・分析し、成果を「環境首都創造フォーラム」で発表するとともに、表彰を行う。また、政策の進み具合を、政策活動評価票を用いて分析し、一定の基準に達した自治体に対して、金メダル、銀メダル、銅メダルのように肯定的なレイティングを行い、認定表彰を併せて行なう。また、参加された自治体には、他自治体と比較した分析結果を併せて提供する。
2 気候変動防止モデルマスタープラン
自治体、市民、事業者、専門家等が協働で取り組む、持続可能な社会創りと併せた地域全体の「気候変動防止モデルマスタープラン」を作成し、各地の市区町村におけるプランづくり(地球温暖化対策実行計画区域施策編の大幅改定または策定、総合計画への大きな採り入れ、独自の気候変動防止マスタープランの策定等)を促進する(環境省でも区域施策編の充実)。
「気候変動防止モデルマスタープラン」作成過程を、ウェブサイトを通してオープンにすすめる。また作成に必要な情報を収集、検討するためのセミナーを公開形式で実施する。
■活動スケジュール(概略)
1 自治体政策活動評価、優秀事例の表彰と自治体オリンピック(仮称)
・2016年度:地域の気候変動防止に関する多角的な政策活動評価票を作成する
・2016年度:政策活動評価票の活用と、それを用いての優秀事例の推奨募集と自治体オリンピックへの参加を、自治体に広く求める。(環境首都創造フォーラムin宇部をスタートに)
・2017年度~:表彰事例を選出し、環境首都創造フォーラムの場で表彰するとともに事例発表を行う。以降、継続して発展させる。
2 気候変動防止モデルマスタープラン
・2016年度:モデルマスタープラン骨子案を作成し、公表する
・2016~17年度:モデルマスタープラン作成と人材養成に資する公開セミナーを開催する
・2017年度:モデルになる自治体を複数募集し、モデルマスタープラン案を作成し、公表する
・2018年度:モデルマスタープランを完成し公表する。自治体の地球温暖化対策実行計画区域施策編の大幅改定及び策定、総合計画への大きな採り入れ、独自の気候変動防止マスタープランの策定等を促進する。